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ジム・ヘンソンの伝説

 

STUDIO VOICEの10月号に「ジム・ヘンソンの伝説」という特集記事が掲載されました。最近はその名前をあげても、あまり反応がないのが残念ですが、ジム・ヘンソンは70〜80年代に活躍した偉大なマペット・クリエイター&映像作家です。私の最も敬愛する作家の一人。80年代に大きな潮流をつくった「SF&ファンタジー」系の映像作品に愛着を持った人なら、ジム・ヘンソンの名前を知らない人はいないでしょう。そのくらいに偉大な、影響力のあるクリエイターでした。単に「偉大な」というのではなくって、彼がつくるファンタジックな映像世界、ユニークなマペットたちは、とにかく魅力に溢れていて、愛さずにはいられない存在だったのです。

ジム・ヘンソンの仕事として、もっとも有名な、誰もが知ってるキャラクターは、「セサミストリート」の愛くるしいマペットたち。そして「スターウォーズ」のヨーダにリアルな動きと特殊撮影の効果を与えたのもジム・ヘンソンの功績。その後も「ダーククリスタル」や「ラビリンス」等の本格的なファンタジー映画、残酷で不可思議なお伽噺を題材にした「ストーリーテラー」など、良質なオリジナル作品を数多く生み出しました。ジム・ヘンソンの作品はたくさんの人を魅了し、愛され、評価を高め、皆が注目し大きな期待を集めていたその矢先・・・彼は突然この世を去ってしまったのでした・・・・。その時の悲しさは、ちょっと言葉になりません。今思い出しても、胸が痛むのです。

ジム・ヘンソンが亡くなって、今年で15年。その後しばらく彼の名前を聞く機会は少なかったのですが、最近にわかにジム・ヘンソンの評価が高まってきたようです。「ダーククリスタル」「ラビリンス」のDVDが再発されたり、雑誌で特集記事が組まれたり。近頃のファンタジーブームが契機となって、ジム・ヘンソンの存在がクローズ・アップされ、彼が遺したダーク・ファンタジーの世界が時代を先駆けた優れた作品であったと評価されるのは、ファンとしてとてもうれしいことです。やっと時代が追いついたのかなぁ、とか思ったり。

今私の中でも、ジム・ヘンソン熱が急上昇中。夜な夜な彼の映像を観て楽しんでます。特殊効果に限って言えば、確かに今の時代から見ると拙い印象は拭えないのだけど、その拙さがまた映像に独自の魅力を添えているようにも感じるのです。CGではとうてい及ばない、手作りのあたたかさと、職人的なこだわりと創意工夫が結実した表現の力強さが、彼の映像からはひしひしと伝わってくるのです。少し思い入れが過ぎるのかもしれませんが。

※「ダーククリスタル」「ストーリーテラー Vol.1&2」は廉価版のDVDが出ています。
※ジム・ヘンソン・カンパニーの手で、現在「ダーククリスタル2」の制作が進行してるそうです。楽しみですね!