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サビのない人

最近、村上春樹のエッセイ集『村上ラヂオ』を読んでいる。とても小気味いい文章で、書かれた内容にも共感することが多い。「うんうん、そうそう」と、心でうなずきながら、ついほくそ笑んでしまったりする。電車の中とかで私がこの本を読んでる時、きっとニヤニヤしてしまったりしてるから、端で見てる人はおかしいだろうな。

ある話の中に「サビのない人」という表現が出てくる。言ってることのひとつひとつは一見まともなんだけど、全体的な世界の展開に深みがないというか、サーキットに入っちゃってて出口が見えないというか…。そういう人と会って話をするとぐったり疲れるし、その疲労感は意外に尾を引く---とのこと。本当にその通りだと思う。

逆に、「サビばかり」の話をする人もいる。「それはああいうもんだ。つまりこういうことだ」と、紋切り口調を延々と聞かされると、だんだんうんざりした気分になってくる。その結論に至るまでの、その人なりの考える根拠や道筋って、いったい何なの?と途中でつっこみたくなる。

どっちのタイプの人とも、できれば同席ご容赦願いたいものだ。