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ロウソクに火を

急に、無性にドストエフスキーをまた読みたくなって、出先の本屋で、まだ読んでいなかった『白痴』を手にとった。ときどきこういう「心にズシンと響くもの」に接したくなる時がある。
とりあえず電車の中で100ページぐらい読み進めたけど、ドストエフスキーの文学の感触はやっぱり特別なものだと、あらためて感じる。作品世界にはまり込むうちに、ひどく気が滅入って落ち込むのだけど、それが却って心地良かったりもするのだ。心が弱っている時には、余計に心に染み渡る。しばらくはこの本を読む時間を楽しんでいよう。

この本ともう一冊、私の大好きなカール・セーガンの著作が目に止まったので、その本も一緒に買い置いた。
その本の序文に、こんな言葉があった。

「暗闇を呪うよりも、ロウソクに火をつける方がよい」(格言)

偶然手にした本に、こんな素敵な言葉をみつけて、私はいたく感激してしまった。あれこれ気を煩ったりしてるより、とにかく今自分ができることを、ひとつひとつしていくことが大事なんだと思う。何かしらほんの少し、世界を明るくさせるような「ちいさな仕事」を。