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印刷という仕事

印刷って本当に難しい。何年この仕事に関わっていても、つくづくそう思う。たくさんの異なる現場をまたがずには仕事が成り立たないので、思いもよらぬ時に、思いもよらぬ形でトラブルが起きたりする。万全の手順を踏んでいても、それでもトラブルをさけられない時がある。そういう時は、起きてしまったトラブルを悔やんでも、誰かのせいにしても仕方ないから、とにかくその時点からできることを可能な限り考え詰めて、全力で対処するしかない。言葉にしてしまえば当たり前のことなんだけど、それがなかなか理屈通りに進まないから、印刷という世界は本当にやっかいなのだ。

理想と現実と・・・そのはざまに気持ちが揺れる。自分なりの理想を掲げて今の仕事を始めたのだけれど、時折、挫折しそうな気分になってしまうこともある。仕事が増えれば増える程、困難な場面にぶつかる機会も多くなり、予期せぬトラブルに出くわしたりもする。そんな時は自分の能力の限界を痛感させられて、立ち直るのにも時間がかかる。

「会社」という看板やフィルタを介さずに、一人の個人の立場で印刷という仕事を成立させていくには、本当に苦しい場面が多い。自分を守ってくれるものは何もない。リクエスト通りに仕事を貫徹させて当たり前で、感謝される機会などめったになく、問題が起きた時には相手からの怒りや非難を直接ぶつけられてしまう。相手との関係が気持ちの部分でがもつれてしまうと、もう収拾のしようはなくて、いくら筋道の話、理屈で理解を求めても場が治まらない。結局最後に持ち出されるのは値引き交渉。金銭面での解決になる。だからいつまでたっても貧乏な状況は変らない。。。

なんでこんな実りの少ない仕事に、自分は携わっているんだろう? それでもやっぱり、好きだからなんだろうなぁ。