Top Design Illustration Writings Blog Links Profile Contact

All Pages |  1  |  2  |   [Back]

雪の夜

雪の夜が好きだ。

雪はしんしんとつもる。静かにつもる。
その様子を僕はじっとみつめている。

「明日はつもるだろうか・・・」

不安と期待の入り交じった奇妙な緊張感で、
床に入ってからもなかなか寝つけない。

窓の外の雪の気配を感じながら、
布団の中でじっと息をこらしていると、
次第に外気の静寂が部屋の中へと侵入してくる。
ますます目が冴えてくる・・・。

たまらずに起き上がって、
窓の外を見つめながら、ついため息をついてしまう。
そのまましばらく呆然と時間をつぶした後で
もう一度布団に入り直して、眠ろうとするのだけど、
やっぱり寝付けない。

何度も起き上がって窓の外を見つめては、
また、ため息をつく・・・。
そんなことを繰り返しているうちに、
いつしか体は深い眠りへと沈んでいく…。

そんなもの憂いひとときを、雪の夜がいざなってくれる。
 
 
(元は高校生の時の文章です。郷里である鳥取県は、東京よりも雪が多かったのです)


ちいさないたずら

河沿いの小径を毎日通った。

ある時、ふと思い立って
野の花一輪摘んで帰った。
人の居ぬ間にこっそりと
便所の造花を取り替えてみた。

このちいさないたずらに
私はわけもなく胸がときめいて、
ニ階の自分の部屋に戻ってじっと耳をすました

しばらく何事もなく時間が過ぎた後で
突然、悲鳴ともつかぬ母の奇声が
家中に響いた。

---- 私が中学の頃の出来事である。
 
 


All Pages |  1  |  2  |   [Back]