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カテゴリー:仕事関連のこと

ねこ名刺&赤ずきん名刺

会社でちょっと個性的な「デザイン名刺」を販売していくことになっていて、「おまえも何か考えろ」と言われたので私もつくってみました。といっても、私が即席なアイディアで思い浮かぶのは、やっぱり猫(笑)。猫づくしです。

こんな風に紙の一部を自由な形に加工する場合、印刷の世界では通常「型抜き」という工程を使うのですが、これは特殊なカッティングマシンで仕上げています。通常の「型抜き」ではある程度のロットが必要になり、コストもかなり割高になるのですが、そのマシンを使うと小ロットでも制作することが可能になるのです。

nekomeishi-1.jpg nekomeishi-2.jpg

正直、私自身はシンプルな名刺が好きなので、「個性的」な名刺をつくったりすることにまったく興味なかった(すみません…)のですが、つくってみたら結構面白くてだんだんハマってきました。そして悪乗りして、「赤ずきん名刺」というのもつくってみました。

akazukin-3.jpg akazukin-2.jpg

ひさしぶりに赤ずきんのテーマで描いてみましたが、こんな風に影絵っぽいタッチで描いてみるのも楽しいですね。シリーズ化して、また昔話シリーズをつくろうかと、ひそかな野望を抱いております。。

わざわざ名刺にする意味があるかと聞かれると、言葉に窮するのですが・・・(笑)
ま、楽しければいいでしょう。

 
しばらくは持ち歩いてますので、ご興味ある方いたらぜひ声かけてくださいね。
そのうちテンプレート化して販売します(→こちらで

他にも、「こんなのつくってほしい」ってアイディアあったら、ぜひ教えてください。

ひさびさに本の仕事

shiro_1.jpg shiro_2.jpg

会社での仕事ですが、ひさびさに本の仕事をしました。「城巡礼」という本の東京編と大阪編の2冊。私がやったのは表紙と章毎の見開きの扉ページ。私が言うのもなんですが、とても面白い本に仕上がってます。観光地にある有名なお城とかを紹介するのではなくて、街中や郊外にひっそりと佇んでいる、かつてあった城の痕跡を辿って行く内容です。読み物というより、お散歩マップのようなつくり。この本の版元は、「東京地図出版」という、もともと地図が専門の出版社なのです。

この本を見てると東京にもこんなにたくさん城があったんだ〜って、あらためて驚かされます。何度か散歩した西日暮里の公園に、江戸城を築いたとされる太田道灌の城があったなんて、私はまったく知らなかったです。本郷の東大のキャンパス内にかつて「本郷城」があったなんて、みなさん知ってました?この本片手に、都内を散策してみるとすごく楽しそう。歴史に詳しい人を道連れにすると、なお楽し。あ、この本あれば余計な蘊蓄たれる人はいらないか(笑)

書店で見かけることあったら、ぜひ手にとってみてください。

城巡礼-諸行無常-東京48ヶ所めぐり
城巡礼盛者必衰大阪48ヵ所めぐり

ソプラノ歌手・中村初恵さんのホームページ

ソプラノ歌手・中村初恵さんのホームページを制作させていただきました。

ソプラノ♪ 中村初惠 --Hatsue Nakamura Official Site--
 http://www.hatsue-music.jp/

 
hatsue.jpg中村初恵さんのことはこれまでに何度か記事を書きましたが、本当に素晴らしい資質を持った音楽家です。(こちらの記事もご覧ください→「中村初恵さんのコンサート」)

ご相談を受けたのは夏ぐらいの話だったのですが、私の事情で制作が遅れに遅れ・・・どうにか形が整ってスタートしたのが11月中旬くらい。お待たせしてしまって、ホントに申し訳なかったですが、出来上がったホームページを初恵さんがとても喜んでくださったので、私もうれしかったです♪
 

このところずっとコンサートに行ける機会がなかったのですが、12月20日のサロンコンサートの時、奇跡的に(!)早く仕事が終わったので、会場に駆けつけました。そしてひさしぶりに聴いてみても、人の心を揺り動かしてしまうような、その天性の声の魅力と表現力は、特別なものだなって感じたのでした。

★中村初惠サロンコンサート in ラリール
http://hatsue-music.jp/concert/2007122702.php

どの曲も素晴らしかったのですが、とりわけクリスマスメドレーの中の「牧人ひつじを」に、私はいたく感動しました。私は覚えのない曲だったのですが、賛美歌としてとても有名な曲のようですね。とてもとても美しい曲。最近つらいことがたくさん続きましたが、その心の傷を癒してくれるような清らかで美しい音楽を聴いて、ちょっとほろっとしてしまったのでした。。。
 
コンサートのあと、スタッフの打ち上げの席に、竹浪さん(映像作家・文筆家)と一緒に参加させていただけました。初恵さんを支えているスタッフの方々は本当にあたたかい心を持った方ばかりで、その場にいるだけですごく幸せな気持ちになりました。つかの間日々の忙しさを忘れ、あたたかい気持ちが湧き上がってくるようなひとときでした。初恵さんとスタッフの皆さんと竹浪さんに、心から感謝です。

中村初恵さんは、来年大きな会場を使ってのリサイタル開催も決まったそうです! 私も自分にできる範囲のことで、これからも応援させていただきたいと思ってます。また詳しいことが決まりましたら、こちらでもご案内しますね。

駅貼りポスター

このところ、暗い話題が続いてしまってごめんなさい。
気を取り直してひさびさに最近やった仕事の話を。
 
某オ○○○がつくる老人ホームの、駅貼りポスターのデザインをしました。

写真では大きさがわかりづらいですが、よく駅の構内に貼ってある大判のポスターです。結果的にはとてもシンプルな形にまとまりましたが、「ひょっとして、こういうのもあり?」という冒険的なものも含めて、20案以上ラフデザインを制作したりしました。

広告代理店経由の仕事だったのですが、その代理店にとっても新規の取引となるクライアントだったので、相手の感触がつかめるまではずっと手探りの作業が続く日々でした。ディレクター、コピーライター、デザイナー、営業担当の6人でクリエイティブ・チームをつくって、コンセプト提案から時間をかけて何度もプレゼンテーションを重ね、デザインを考えていきました。クライアントから求めらた内容がとてもハードルの高いもので、題材がビジュアル化しにくいものだったので、正直私もかなり苦戦しました。まとまりかけたものがひっくり返りそうになったり、途中大変なことがたくさんありましたが、結果的に私たちチームとしての仕事を、クライアントに高く評価していただきました。広告でのリアクションがとても良く、開館後の入居状況も順調なのだそうです。
 
このポスターの後、チラシやパンフレット等一連のものを引き続き制作しました。私の場合、ポスターのような大づくりなものよりも、ページ物の方が得意なので、そっちの方が自分の力を発揮できたかなって思ってます。現地ロケに行ったり、モデルさんを使っての撮影をやったりもしました。ちなみに私が撮った写真も3点程採用されました。自分のカメラが仕事で役立つ日が来るとは夢にも思ってなかったので(笑)、パンフレットが仕上がった時、本当にうれしかったです。仕事の中で、ひさびさに味わう感動でした。

11月23日がオープンだったので、開館のセレモニーに参加したりもしました。従来の老人ホームのあり方を変えたい!とうのがこの会社の基本コンセプトなので、館内は高級住宅のような住み良い環境になっています。こんな老人ホームなら私もいつか住んでみたいなぁと、思ってしまう程。でもここに入居するには相当な資金が必要なので、私のような貧乏人にはまったく縁がない世界・・・。
 
制作する過程でたくさん情報を集めないといけなかったので、老人ホームのこと、介護のこと、福祉制度のこと、いろいろ知る機会にもなりました。今まで老後のことなんて考えたことなかったけど、誰もが必ず歳を食っていくわけで、その時自分はどうなっているんだろう、周りの環境はどうあるべきなんだろう・・・とか、いろんなことを考えさせられました。超高齢化社会を目前にして、他人事でなく、一人一人がもっと真剣に考えないといけないですね。

 

この3ヶ月、かなりの時間をこの仕事に比重を置いていたのですが、先週やっと一連の仕事が落ち着いたところ。緊張感をずっと維持していたので、今はやっと解放された気分で気持ちが緩みまくっています。いや、やることたくさん溜まってるので、そろそろ引き締めないといけないのですが・・・(笑)

竹浪明監督作品「月のイルカ+隣室」上映会

 

ご案内が遅くなってしまいましたが、竹浪明監督作品「月のイルカ+隣室」上映会のフライヤーのデザインをやらせていただきました。竹浪明さんは映像作家&文筆家として、多方面で活躍していらっしゃる方です。昨年も竹浪さんの映画作品の上映会のフライヤーをつくらせていただきました(→こちら)。

前回のフライヤー制作のとき、私は竹浪さんの作品を未見だったので、スチールのイメージからの手探りな作業でしたが、実際に作品を見させていただいて、その後もいろんな場面で(お酒の席でも?笑)竹浪さんの作品世界をたくさん楽しませていただいていたので、今回のフライヤーでは前回よりも竹浪さんの作品世界を反映できたのではないかと思ってます。

上映会の会場は渋谷のアップリンク・ファクトリー。上映日は2回あって、1回目は10/20、今週土曜日です。午後1時半に開場、2時上映開始です。2回目は来月11/11(日)、午後6時に開場。6時半に上映開始。ご案内がギリギリになってで申し訳ないのですが、ご都合つく方はぜひ足を運んでみてください。優しい語り口ではあるのだけど、心をチクリとさされるような感触を持つ竹浪さんの世界。きっと素晴らしい時間を楽しめると思います。

竹浪さんのブログ《La Dolce Vita 1/2》→http://takenamia.exblog.jp/

シャンソンライブのDM

シャンソン歌手・大村祐子さん出演のライブのDMハガキをデザインしました。私のイラストを気に入っていただいたので、ビジュアルとして使わせていただきました。

【曲目】しばられた手の祈り(金芝河 高橋悠治)、小さな部屋で、三月のうた(武満徹 谷川俊太郎)、あなたの行く朝(加藤登紀子)、愛は全てを赦す(ポーランド)

共演/高崎啓子 ピアニスト/砂原嘉博

7月3日(火)オープン/19:00、ステージ時間/19:45〜 〈3回〉
料金/5,000円(1ドリンク+おつまみ)。

会場は荻窪にあるライブハウス《嗣(つぎ)》。シャンソンのライブをやっている老舗です。大村祐子さんとはふとしたきっかけで最近知り合った方なのですが、どんなライブをされるのか楽しみに、私も当日出かけてみたいと思ってます。シャンソンがお好きな方、ぜひ足を運んでみてください。

坂口尚「3月の風は3ノット」

私の最も尊敬する漫画家・坂口尚さんの「3月の風は3ノット」の装丁デザインの仕事をしました。「少年の心」をテーマにした短編を集めた作品集。

カラーページ等のスキャンニング〜色調整等と、本文一部の版下制作も手がけています。本文原稿の一部は経年劣化のため痛みが激しく、その補修作業に大変な手間と時間を要しました。時間がかかってしまいましたが、できる限り良い状態で本に仕上がるよう最大限のことをしたつもりです。

7月3日発売予定。現在、版元のチクマ秀版社にて、予約注文を受け付けています。皆さんに心からお伝えしたいのですが、優れた文学作品に勝るとも劣らない素晴らしい内容です。ぜひ一度手にとっていただけますか。

坂口尚「3月の風は3ノット」(チクマ秀版社)
【収録作品】 夏休み/黄いろのトマト/十力の金剛石/独立祭の夜/3月の風は3ノット/ 高田くんの時計/よわむしコロ/銀河飛行/イラストファンタジィ(全19編)カラー40ページ以上。(解説/村上知彦氏)
ISBN978-4-8050-0482-1 A5判並製 328頁 2,625円(税込)

★坂口尚作品への私の想いを、以前こんな風につづっています。
http://www.jamsand.com/yokoyama/information/sakaguchi_hisashi.html

★チクマ秀版社「3月の風は3ノット」特集ページ
http://www.chikuma-shuhan.co.jp/books/comic/3knot/

★坂口尚氏の小部屋(公式ファンサイト)
http://homepage3.nifty.com/stp/sakaguchi/

The ’60s

少し前になりますが「The 60s」という、60年代をテーマにした展覧会のDMはがきを作らせていただきました。60年代っぽさが出るように色調をアレンジしましたが、手前のイラストやバックの写真は当時のポスターや雑誌からコラージュしたものです。

この展覧会についてですが、DMの文面を拾うと、「消費文明とカウンターカルチャーが混在した60年代。多くのフラワーチルドレンが出現すると共に、映画、音楽、アート、ファッション、建築など様々な分野に新しい才能が開花した。この企画は60年代の息吹を伝えるSWINGINGLONDONのDVD、当時の映画、音楽、車などの広告ポスター、ブリキ広告、LIFE他の雑誌など60年代が生んだ様々なアイテムを展示販売するものです」とのこと。昨日から展覧会が始まったので、私も観に行ってきました。会場には様々なポスターやスチール、雑誌などが所狭しと並べられていました。

 

 


「ヴェニスに死す」のオリジナルポスター。とても貴重なものだと思います。

展示してあるものはすべて販売もしているそうです。この頃の映画や広告等にご興味ある方、ぜひ会場行ってみてください。もちろん見るだけでも大丈夫ですので。会期は今週土曜(2/10)まで。

■銀座煉瓦画廊 2007. 2.5(月)〜2.10(土)
11:00〜19:00(最終日17:00まで)
東京都中央区銀座4-13-18医療ビル2階 TEL:03-3542-8626
http://www.gallerys.jp/town/tokyo/rengagarou/

星野之宣「ヤマタイカ」全5巻

最近やった仕事です。
星野之宣さんの大作「ヤマタイカ」(全5巻)の装丁デザインの仕事をしています。12月15日に第1巻が刊行されました。これから毎月下旬に随時刊行される予定です。

「ヤマタイカ」は、邪馬台国の末裔が沖縄に渡っていた!?という仮説をもとに展開していく伝奇ロマン。長編ですが、物語の展開がダイナミックで、一気に読む入ってしまいます。邪馬台国の謎について踏み込んで検証されていて、その辺りもとても興味深く物語に織り込まれています。ちなみに1冊の厚さが4センチくらいあります。かなり読み応えありますよ。。。書店で見かけることありましたらぜひ手に取ってみてください。

■フライヤー(クリックすると大きく表示されます)
 

《ネット書店取扱い》
Amazon→http://www.amazon.co.jp/gp/product/4334901352/

bk1→http://www.bk1.co.jp/product/2732724

セブンアンドワイ→http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31816466

電子書籍の表紙イラスト

CBJPPL1C06914002.jpg最近やった仕事のご紹介です。電子書籍を配信している「タイムブックタウン」からの新刊、近藤史恵・著「箱の部屋」の表紙イラストを描かせていただきました。

★Timebook Town http://www.timebooktown.jp/

「タイムブックタウン」では、既刊本の電子化された書籍の他、オリジナル作品も多数配信されてます。その中に「午前零時」という短編小説を月替わりで配信しているコンテンツがあって、今月(12/1〜)のタイトルのひとつが近藤史恵さんの「箱の部屋」なのです。12/28まで無料で読めますので、この機会にぜひダウンロードしてみてください。
http://www.timebooktown.jp/Service/clubs/00000000/serial08.asp

書籍を閲覧するには「タイムブックタウン」への会員登録(無料)と、あと専用ソフトのダウンロード(Winのみです。Mac環境の方ごめんなさい)が必要です。初回の一通りの手順に5分もかかりませんので、ぜひ一度お試しくださいませ。

近藤史恵さんの作品、私は今回はじめて読ませていただいたのですが、「箱の部屋」はとても面白かったです。文章のテンポも良くって、一気に読んでしまいました。部屋にひきこもって、ネット通販で生活のすべてを満たしてしまう「わたし」の話なんですが、一日部屋にこもって仕事する日も多い自分にとっては身につまされる部分があって、正直ゾッとさせられたりしました。今の時代、家を一歩も出なくてもたいていのことは事足りてしまうという事実が、作品のポイントになってると思います。

えーと、私のイラストに関しては、うーんと、もちろん仕事ですので、言い訳はしないことにしますが・・・「一年のブランクの末にやっとカムバックしてバッターボックスに立った」みたいな状態だったんだろうって、どうか寛容な心でご覧くださいませ(って、充分言い訳してますな・笑)

電子書籍の表紙って、普通の本の装丁とは当然違うわけで、でも何を手がかりにすればいいかがつかめなくて、描き始めるまでに最初ちょっと悩みました。最終的にはデザイナーの方がきれいにまとめたくださったので、救われた気がするのですが。はじめての経験で、私自身にとってはとても楽しい仕事になりました。お声かけてくださった方に心から感謝です。。。

映画フライヤーの仕事

4894443376.jpg新宿の駅ビルの上にある本屋さんの、アート関連のコーナーに行ったら「ミニシアター フライヤーコレクション」って本がありました。こういう本に、自分がつくったフライヤーも載ってたらうれしいのに、って思いながらページをパラパラめくってたら、ホントに載っててびっくりしました(笑)。ヴィスコンティの「白夜」という作品のフライヤーが2点。「予想外」のことでうれしい驚きだったのですが、版元を見て納得。そこから以前出ていた「フライヤーコレクション」って本に1回載せてもらっていたので、そこからの流用だったのでしょう。


 

この「白夜」のフライヤーを作ったのは、今から4〜5年前。フリーのデザイナーとして仕事を始めた駆け出しの頃でした。今だったらもうちょっと良いものを作れると思うのですが、当時の自分ではこれで精いっぱい。私が前の会社にいたときの役職は「印刷営業」で、デザイナーとしてのキャリアも技術も、実はほとんど持ち合わせていなかったのです。会社内では印刷営業の一方で制作の仕事もやっていましたし、デザインの真似事は学生のときからずっと続けていたので、自分でも「きっとできる」という根拠のない自信があったのですが、現実は違うものでした。

制作の現場とある程度の距離を置いて関わっているのと、実際に自分自身が制作の担い手になるのは、まったく別次元のことだったのです。映画館に行った時とかに、人が作ったフライヤーを見て、「自分なら違う作り方するのに」なんて生意気なことを思ったりしていたのですが。見るのと、実際につくるのとは、大違いでした。そんな当たり前のことに、やっとその時気づいたのでした…。とはいえ、飛び込んでしまった世界でしたから、見よう見真似を交えながら、一生懸命、デザインを考えたのでした。


そんな私を支えてくれたのは、私の親しいお客さんたちでした。力不足な私にいつもあたたかく接してくれて、貴重なアドバイスをたくさんしてくれました。内心は「こりゃヒドイ」って思ってらっしゃったのかもしれないのですが(笑)。自分一人の力で生きてるんじゃないんだなって、その時に痛切に感じました。私のキャリアをつくってくれたのは、私のお客さんたちです。もちろん、今だってそうです。つい先日も、とてもうれしい仕事の話を声かけていただきました。心から感謝です。いろんな人に支えられて生きているんだなって、つくづくそう感じてます。


ついでなので、以前つくったフライヤーをもう一つご紹介。同じくヴィスコンティ監督作品の「熊座の淡き星影」という作品のフライヤー。このフライヤーは自分ではとても気に入ってて、周りの評判も良かったです。画像ではわかりにくいのですが、全面に銀のインクを使っています。2色の印刷ですが、結構コストがかかりました。この絵柄でB1のポスターもつくられて、池袋の百貨店に貼られた光景は、なかなか壮観でしたよ。自分で持ち上げるのもなんなんですが(笑)。でも自分ではとても思い入れある作品なので、どうせならこっちを本に採用してもらいたかったなぁって、ここで言ってみても無駄ですね・・・。

私の作品はともかくとして、「ミニシアター フライヤーコレクション」には素晴らしいフライヤーデザインがたくさん掲載されていますので、本屋さんで見かけることありましたら、ぜひ手に取ってみてください。

HPリニューアルの仕事

最近しばらく、webの仕事が続きました。その中の一つ、フィルムアート社さんのホームページのリニューアルの仕事をしました。フィルムアート社さんは「映画&アート」専門の出版社です。映画好きの方はお世話になった方多いんじゃないでしょうか? 私が言うまでもないのですが、本当に素晴らしい書籍をたくさん出していますので、ぜひお時間ある時にサイト覗いてみてくださいね。

http://www.filmart.co.jp/

 
 
今回のリニューアルにあたって、サイト構築にブログツール(MovableType)を使うことにしました。いろいろ打ち合わせを重ねて、クライアントのリクエストに応えるのに、ブログツールをつかうのが有効だと判断したからです。
ブログというと「日記」のイメージが強い(特に日本では…)のですが、実際にはもっといろんな可能性を秘めてるツールです。即時的な情報を日々発信したり、トラックバックを使っての情報の連携などは、ブログのもっとも顕著な使われ方ですが、それ以外に、様々な情報やコンテンツを整理・管理するツールとしても、ブログは非常に優れた機能を持っているのです。

情報ってものは、ただ発信してるだけではダメで、それらを日々蓄積して管理して行く作業が大事です。その作業をできるだけ手間をかけずに、効率よくこなせれば理想的なわけなんですが、その点でブログツールは非常に便利な、有効なツールだと言えるでしょう。ブログツールによってエントリーされたコンテンツは、サーバー内のデータベースに蓄積されます。それをプログラムがデータを呼び出して、Web上で閲覧できるように書き出す仕組みなっています。ですので、いつでもその書式を変えるだけで、レイアウトを変更したり、データを任意に並び替えたりといった作業が、非常に簡単にできるのです。ブログツーツにもいろいろ種類がありますが、中でもMovableType(以下MT)は非常によくできたプログラムで、カスタマイズの自由度も高いのが特徴的です。

MTはこの1〜2年で驚くほどの勢いで広がっています。個人の日記帖としての使われ方の一方で、様々なデータやコンテンツを管理するためのツールとして・・・つまり、コンテンツマネージメントシステム(CMS)としてMTを使うという考え方が徐々に浸透して行ってるのだと思います。こうした取り組みは、Webの分野では今や欠かせないスキルになりつつあるのです。これからの時代、特に中小の企業にとって、CMSをいかに導入するかが非常に重要なポイントになるのではないでしょうか。
 
 
・・・とかなんとか、たまには真面目なこと書いてみたくって(笑)、なんだか余計な説明が長くなりました。ま、そんなわけで、MTを使ったサイト構築をしたわけなんですが・・・いや、これが思った以上に大変な作業でした。一番ネックになったのが、リニューアル前のHPから引き継がないといけないデータやプログラムの部分で、MTと連携させるのに、いろんな問題にぶつかってしまったのです。コンテンツの移植以前にサイトの設計段階で、悩まされることが山程あって、それを一つ一つクリアーしていくのに大変な時間を用しました。MTのデフォルトのテンプレートにかなり手を入れたのですが、MTはプログラムの集合体なので、どこかを勝手にいじると思いがけない所で問題が起きたりして、途中頭がおかしくなりそうな毎日でした・・・。

でもどうにかひととおり形が整って、先日リニューアルオープンの運びとなりました。公開してから2週間ほど経ちますが、さっそくたくさんの方のアクセスがあり、検索エンジンでの検索率が飛躍的に上がったそうで、お客様にも喜んでいただけました。一生懸命取り組んだ仕事がこうやって一つの形になるのは、やっぱりうれしいものです。

粟津潔展 expose '06


お知らせが遅くなってしまいましたが、印刷博物館P&Pギャラリーで現在開催中の「粟津潔展 expose '06」の案内チラシ&ポスターの制作をお手伝いさせていただきました。デザインは粟津デザイン室による制作で、私は文字回りを整えたり、DTPデータとしての仕上げの部分を担当しています。私がお手伝いさせていただいたのはほんのちょっとですが、とてもいいものが仕上がって、すごく満足しています。

展覧会は昨日から始まったのですが、その二日前、会場設営時に覗きに行ってきました。以下の写真は、その設営中の秘蔵映像(!)です。(くれぐれも転載などしないでくださいね)

所狭しと展示された、膨大な数の粟津潔さんの作品(・・・すみません。私は「先生」という言葉が苦手なので、心からの尊敬と親愛の気持ちを込めて「〜さん」で呼ばせてください)。その迫り来るエネルギーに、思わず圧倒されます。粟津潔さんは、あえて説明する必要もないのですが、第一線を走り続けているグラフィック・デザイナー、世界でも屈指のアーティスト。誰もが仰ぎ見る巨匠ですが、そういう肩書きをいっさい排したとしても、その作品に立ち合うと簡単には素通りできない「何か」に直面させられます。うまく形容できないのですが、現代では触れる機会の少なくなった、質感やザラつき感、あたたかさ、匂い、光、混沌・・・そういったものすべてひっくるめた存在感・・・。粟津潔さんの作品と、今日のグラフィック・デザインとは、何かが大きく違っているのです。

最近のものをすべて否定する気はないのですが、今日のデザインの主流とされるものは(というか、もてはやされているものは)、些末な部分で形を整えることにばかり余計なエネルギーを使うことが多く、それは「洗練」ということとは何かが違っていて、「キレイ」ではあっても、どこか薄っぺらい、面白みのないものが多いような気がします。一瞬のひらめきや勢い、その場の空気の中からダイナミックに「表現」へと昇華して行く指向性といったものが、最近のデザインには欠けているように思えてなりません。中身がないまま、体裁ばかりを整えたものが「デザイン」や「表現」と呼ばれ、そういったものが街中に溢れている状況は、正直言って気持ち悪いです。・・・それは、グラフィック・デザインに限ったことではないのかもしれませんが。これからの時代に求められるものは何なのか、本当に大事なものは何なのか、私自身も考え直してみたいと思っています。


会場展示の中で、私は↑このパネルの文字部分の版下を作らせていただきました。これは黒い布の上にシルクスクリーンで印刷してあります。近頃はこういう展示の文字などは、インクジェットのプリントや、カッティングシートの切り文字で済ませてしまうケースがほとんどなのですが、この文字はあえてシルクスクリーンの手法を選んでいます。そうすることで文字の質感、存在感が圧倒的に違ってくるのです。
こういうちょっとしたことにも、主催者の方々のこだわりがありますので、会場に足を運んだ折は個々作品と、その「間」の部分も楽しんでくださいね。というか、会場全体に詰まっているエネルギーを、感じていただきたいです。展覧会、ぜひ行ってみてください!

【粟津潔展 expose '06】 
 2006年4月29日(土・祝)〜2006年6月4日(日) 印刷博物館 P&Pギャラリー 
 http://www.printing-museum.org/

《粟津潔オフィシャルHP》→http://www.kiyoshiawazu.com/

《竹浪明監督3作品上映&ミニコンサート》のフライヤー

 

ご案内がちょっと遅くなりましたが、先日、竹浪明監督作品の映画上映会(短編3作品&ミニコンサート)のフライヤーを制作させていただきました。

竹浪さんは、谷川賢作主催のDivaに作詞参加、宮本亜門演出の舞台・映画の脚本に参加するなど、映像作家&文筆家として、多方面で活躍していらっしゃる方です。これまでにたくさんの著書も出版されています(詳しくは竹浪さんのHP→《こちら》をご覧ください)。そんな竹浪さんと昨年末にふとしたご縁で知り合うことことができて、うれしいことに今回私がフライヤーのデザイン&印刷を請け負わせていただいたのです。

今回のフライヤーのデザインは、竹浪さんの映像の雰囲気を壊さないよう、余計な小細工はしないでシンプルに写真を配置してみました。それぞれの写真が発する世界観が充分に印象強いので、存在感のあるフライヤーに仕上がったのではないでしょうか。少し苦労したのは、盛り込まないといけない内容が盛りだくさんで(3作品の内容・解説、スタッフ&出演者のプロフィール、ミニコンサートの情報などなど)、それを読みやすく、バランスよく配置するのが、ちょっと大変でした。途中印刷のトラブルがあったりしてバタバタしましたが(竹浪さんごめんなさい・・・)、最終的に仕上がったものを喜んでいただけたので、本当に良かったって思ってます。

この映画の上映会は、2/24(金)、3/24(金)、4/28(金)の三日間(夜7時半開演)、渋谷のアップリンク・ファクトリーにて開催されます。各回にミニコンサートが開催されることになっていて、2月がゴシック・ハープの名倉亜矢子さん、3月がフルートの荒木かおりさん、4月がピアノの柳下美恵さんの、素晴らしい演奏が聴けます。演奏はその日限りなので、まずは2/24(金)の上映会に(できれば3回とも!)、ぜひみなさんいらしてください。私も必ず観に行こうと思ってます。

あ、それから左のリンクにも入れさせていただいてますが、竹浪さんのブログ、楽しいですよ。ぜひご覧ください。《La Dolce Vita 1/2》→http://takenamia.exblog.jp/

「スポーツ関連古書専門店・ビブリオ」の看板

 

ご紹介が遅くなってしまいましたが、年末にやった仕事で、古書店「ビブリオ」の看板をつくらせていただきました。「ビブリオ」は、90年代前半に創業したインターネット古書店の草分け的存在の一つ。創業当初は思想書、趣味の本を中心にした品揃えでしたが、現在は〈スポーツ関連古書〉の専門店として、その分野の客層から広く支持されています。代々木と渋谷に構えていた店舗を、この度神保町に移転・新装開店の運びとなり、私が今回も看板等お手伝いさせていただきました。

【野球 スポーツ関連 古本・ビブリオ】http://www.biblio.co.jp/
【ビブリオ店主の濫読積読ブックレビュー】http://blog.so-net.ne.jp/biblioreview/
【BIBLOG! ビブリオからのお知らせ】http://blogs.yahoo.co.jp/biblog2005/

看板って簡単なようで難しくって、印刷物のデザインと同じ感覚でつくると失敗してしまったりします。デザインの段階では良くても、看板として仕上がってみるとインパクトが足りなかったり。今まで何度か看板等大きな仕上がり寸法の仕事も手がけてきたので、やっとなんとなくその辺の感覚が身についてきた感じです。
要は、看板って「大味な方が良い!」のです(笑)・・・いや、ホントの話。ゴチャゴチャといろんなもの詰め込むより、ロゴをね、バーンとでっかく。その方が周囲の景観に埋没しないのです。すっきり整理されたオシャレな街並のピカピカのお店の場合は、また違うのかもしれませんが。そうではないケースの方が、私たちの仕事としては圧倒的に多いので。

ちなみに「ビブリオ」の並び、数メートル先には、これまた私が看板をつくらせていただいた「羊頭書房」さんがあります。「羊頭書房」は、SF、ミステリ、幻想文学等の専門の古書店。この看板をつくったのはもう6年前。壁面とかが現在とは少し違ってて、当初は→《こんな》でした。

こうやって神保町に、私のつくった看板を着々と増やしていく野心を抱いてます。。。(笑)
神保町に行くことありましたら、2件ともちょっと覗いてみてやってくださいね。

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