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グラフィックデザイナー&イラストレーター、横山ひろあきの雑記帳です。日々の出来事や想いを気ままにつづっています。

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(カテゴリー:クロアチアの旅2012)

クロアチアの旅2012(その1)

【クロアチアの旅(その1):東京〜パリの空港】

2012年の9月。バルカンの地、クロアチアを旅して来ました。アドリア海沿岸ダルマチア地方の街並みと、内陸プリトヴィツェ、隣国ボスニア・ヘルツェゴヴィナの古都モスタルを辿った10日間の旅。

クロアチアは、旧ユーゴスラビア構成国の一つ。高校時代に坂口尚さんの『石の花』を読んで以来、その物語の舞台となった旧ユーゴ諸国へいつか必ず行ってみたいと夢を抱いていました。それから30年近くを経て、ついに念願叶っての旅路。しかし、日本からクロアチアへ行くのは思ってたより大変で、直行便がないので欧州のいずれかのハブ空港を経由しなければなりません。悩んだ末に私が選んだルートは、エールフランス便のパリ経由。

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東京から約13時間、10091㎞のフライトを経て、早朝4時過ぎにパリのシャルル・ド・ゴール国際空港へ到着しました。空港内とはいえ、そこは紛れもなくフランスのパリ! あの憧れのパリへとうとう自分も来たんだと、じわじわ感動。。

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乗り継ぎ便の都合で、パリの空港ではおよそ5時間半の待ち時間。ハブ空港から遠く離れるわけにもいかないので、がらんとした空港内を、ぶらぶらとあてもなく散策。外はまだ真っ暗。気温は10度以下。ものすごく寒い...。フロアのショップも開いていなくてひどく退屈したけど、徐々に人が増え始め、朝の時間が動き始めると、ちょっとだけパリらしい空気を感じることができました。

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フランスと言えば、やっぱりパン。美味しそうなパンがずらり!

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空港内の本屋のコミックコーナー。日本の漫画らしきものもたくさん。

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これは空港内にあった男子トイレ。とてもパリジャンのセンスとは思えないチープでお粗末な装飾(笑)。まぁ、これはこれで面白いか。

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ゲート内のカフェで、赤ワインとあつあつのサンドイッチを食べたら眠気も冷めました。過ぎてしまえばあっという間の時間。気持ちが高ぶってくる。 さぁ、いよいよクロアチアの地へ!

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クロアチアの旅2012(その2)

【クロアチアの旅(その2):パリの空港〜クロアチアの首都ザグレブ】

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パリから2時間のフライトで、クロアチアの首都・ザグレブ国際空港に到着。しかしここが終着点ではなく、ここから再び国内線に乗り継ぎ。しかも2時間半...。

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ザグレブから地上ルートで辿っていくプランも考えたのだけど、クロアチアは南北に細長く広がっている国土なので、それだと最終的な目的地・ドブロブニクに行くには移動時間がかかりすぎてしまう。今回はザグレブ滞在をあきらめ、そのままアドリア海沿岸の街まで飛び越えてしまうことにしたのです。結果的には、私たちにとってこの選択で良かったと思う。

飛行機疲れなどしていられない。空港での待ち時間もめいっぱい楽しまなければ。。ザグレブ国際空港は、国内線のようなこじんまりとした空港。散策するほどの施設もないので、空港内あったカフェ&レストランへ。美味しそうなカツレツのサンドイッチがあったので、それにかぶりつき、さっそくクロアチアビールで乾杯♪

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クロアチアのビールは国内でも2〜3回飲んだことあったけど、やはり現地で飲む地元ビールの旨さは格別。その土地の空気と一緒に味わうからこそ、ますます美味しく感じるのでしょうね。

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カフェは空港内の施設と思っていたら、お店のテラスは外につながっていて、そこからザグレブの街の景色をちょっとだけ見渡すことができました。今回の旅でザグレブに触れたのは、たったこれだけ。でも、ついにクロアチアに来たんだ...という感慨に浸りながらこのカフェで過ごしたわずかな時間が、自分にとっては忘れ難いものになった。

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クロアチアの旅2012(その3)

【クロアチアの旅(その3):ザグレブ国際空港〜ザダル旧市街】

ザグレブ国際空港からおよそ1時間で、北部ダルマチア地方のザダルに到着。 成田を出発してこのザダルの空港に着くまでに、すでに21時間が経過。さすがに疲れました...。

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しかしここで思わぬトラブル。空港から旧市街に向かうエアポートバスが10分ほど前に出発してしまってたのです。次のバスはなんと4時間後......。飛行機の到着が遅れたせいらしいけど、1日に数便しか発着がない空港で、その到着を待たないエアポートバスって、いったいなんなの??

まぁ、海外ではこんなことに戸惑っていても仕方ない。空港のインフォメーションに聞いたら、バス以外の交通手段はタクシーのみ。案の定、足下を見られて「250クーナ」と言わてしまう(平日なら旧市街まで200クーナらしい)。交渉した末、少し値切って230クーナ(約3500円)で決着。

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タクシーはかなりのスピードで飛ばしながら、なだらかな平野を20分ほど走ったでしょうか。ザダルの空港から旧市街までは、想像してたよりも遠かった。ようやくザダル旧市街まで辿りつつくと、気の良さそうな若い運転手は細い路地を巧みに回り込み、私たちが何も言わずとも宿の前まで連れて行ってくれました。割高と思ったタクシー料金も、これなら納得。翌日わかったことだけど、市街地のバスターミナルから旧市街地までは結構な距離があって、重い荷物を持って歩くのはかなり大変。そして細い道が複雑に交差する旧市街の中で、その宿を見つけるのも難しかったと思う。図らずもタクシーに乗ったことが幸いしました。

結局、宿に着いたのは午後4時過ぎ。くたびれ果てていたけどザダルの滞在は一晩だけなので、ひと休みしてからさっそく旧市街の散策に出かけます。

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この左側の白っぽい建物が私の泊まった宿。予約サイトではHOTELと書いてあったけど、現地での看板はSOBE(クロアチアでは民宿や貸部屋を「SOBE」と言う)。狭いけど、安くて居心地良い部屋でしたよ。
★Hotel Venera→http://www.booking.com/hotel/hr/venera.ja.html

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ザダルは、アドリア海沿岸部・ダルマチア地方でもっとも古い町のひとつ。紀元前1世紀頃にローマの支配下となり、ローマ風の都市が築かれました。その後も中世の時代まで繁栄するが、13世紀ヴェネツィア共和国に占領されてしまう。カトリックと東ローマ世界の境界に位置するため、周辺地域の文化が様々な形で混じり合っている。旧市街には貴重な文化遺産が数多くあって、其処彼処にかつての栄華を感じることができます。

少し歩いていたら、さっそく古代の遺跡に出会う。こんな街中に、こんなにも無造作な状態で...。あまりのざっくばらんさに、ちょっと面食らってしまった。。。

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有名な聖ドナト教会やストシャ大聖堂、聖マリア教会などが建ち並ぶ「ゼレニ広場」を歩く。ここはかつてローマ時代の広場(フォロ)があったところ。ここにもローマ時代の遺跡が、あちこち無造作に並んでいる。夕刻の斜光に照らされて、白い石材の聖堂と塔が輝いて見える景観は、思わず感嘆の声を上げてしまうほどの美しさ。

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クロアチアの旅2012(その4)

【クロアチアの旅(その4):ザダル旧市街(1)】

ザダル旧市街は長方形の半島で、ぐるりと全体を一周するのに1時間もかからないほどのちいさなエリア。陸地側に面した二辺には城壁が連なり、それぞれに城門が残っています。

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これは正門でもある「陸の門」。中央に刻まれた翼のあるライオンはヴェネチアのシンボル「翼のあるサン・マルコのライオン」。この門が造られた16世紀、ザダルはヴェネチアの支配下でした。

下の写真は東側の入り江に面した「海の門」。同じく16世紀に造られたもの。

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インフォメーションを探して通りを歩いていたら、通りの向こう側から突然大きな歓声が。。そして歌を唄い陽気な音楽を奏でる一団が行進してくる場面に遭遇しました。お祭りでもやっているのかな?と思ったら、どうやら結婚式を祝う人たちのパレードでした。

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この日は週末の土曜日。街の中心である聖ストシャ大聖堂の前の広場には大勢の人が集い、この日は何組もの結婚式が挙げられていたのです。

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ザダルの見所の一つである聖ストシャ大聖堂ですが、この状況で中に入れるはずはなくちょっと残念...。でも地元の人たちの結婚式にちょっとだけ立ち会うことができたのは楽しかったな。

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ザダル旧市街を見て歩いた中で一番印象深かったのが、この聖ドナト教会。

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9世紀、プレロマネスク様式で建てられた円形筒型の建物。外から見るとちょっと無骨な印象だけど、内部の空間は荘厳な気配に包まれていて格別な感銘を受けました。

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びっくりしたのが、建物の土台部分や壁面に使われている石材。よく見ると、ローマ時代の列柱などが無造作に(そして乱暴に)使われていて唖然としてしまう。。

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聖ドナト教会に現在は祭壇がなく、教会としては使われていないのですが、建物の構造が音響効果に優れているそうでコンサートなどの催しが連日開催されていました。この日の夜も何やら催しがあるとポスターに書いてあったので(内容は読んでもまったく理解できず...)、あとで出直すことに。

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この聖堂のすぐ隣には大きな鐘塔が建っていました。見上げるとずっと上にまで続く階段に気後れしたけど・・・やはりこういうの見てしまったら登らずにはいられません!

塔の中の階段はものすごく急で、通路は人がすれ違うのが難しいほど狭くて登るのが大変。息を切らしながらどうにか最上階まで到着しました。

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そして、そこから展望した景観は・・・まさに絶景!

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どこまでも続く赤い屋根。青い海と青い空。絵に描いたような風景。あぁ、自分はずっとこんな景色に憧れてここへ来たんだなぁ・・・と、言葉にならない想いがこみ上げてくる瞬間でした。

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クロアチアの旅2012(その5)

【クロアチアの旅(その5):ザダル旧市街(2)】

陽が落ち始めると、ザダルの街全体がオレンジ色の光に包まれます。

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旧市街がある半島の先端は、恰好の夕景色スポット。沈む夕日の一瞬を見届けようと、大勢の観光客、カップルや家族連れが海岸に集っていました。かのヒッチコックが、ここから見た夕日の眺めを「最も美しい夕日が見える場所」と称して讃えたそうです。

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この海岸の大理石の階段には、波と風の作用によって不思議な音色を奏でる装置が据えられていて、それは「シーオルガン」と呼ばれています。まぁ、そうは言っても観光客向けの眉唾物だろうと、何の期待もせずに耳を澄ませてみたら・・・想像以上に素敵な音色に正直びっくり! どこかでスピーカーから音楽を流してるのか思うくらい、しっかりした音色が周囲に響き渡っていたのです。まさに、海と風が奏でる音楽。ずっと耳を傾けていたいと思うほど、優しくて心地よい音色でした。

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いったん宿に戻ってひと休みしてから、先程のドナト聖堂で開催されるイベントへ出かけます。夜のゼレニ広場は、さっきまでの陽光まばゆい景色とは趣きががらりと変わり、どんよりと広がる闇の中に街灯が幻想的な光を放っていました。

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聖堂の門が開いていたので中に入ると・・・・ロウソクの灯りだけが置かれた深遠な空間に、白い衣装をまとった美しい女性たち。彼女たちは軽やかな身のこなしで神殿内をあちこち移動し、時おり非日常的な動作を繰り返している......。

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しばらく状況がつかめないまま椅子に座っていたら、シスター風な女性が心配そうに声をかけてくれました。「今日はコンサートではなくて、ダンスのパフォーマンスだけどいいのか?」というような内容。てっきり、声楽か弦楽器のコンサートが開催されるものかと思っていたのだけど、なんとその日のプログラムはコンテンポラリー・ダンス。「もちろん!」と答えて、開演時間を確認してチケットを買い直しました。このとき、彼女たちはまだリハーサル中だったのです。(どうりで、こちらを不思議な目で見ていたわけだ・・・)

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後で知ったのだけど、彼女たちは「ZADARSKI PLESNI ANSAMBL」という、ザダルを拠点としているダンス・アンサンブルで、クロアチアのコンテンポラリー・ダンスとしては草分け的存在のひとつ。そしてこの日のパフォーマンスは、掛け値なしで素晴らしかった。太古の女性の神聖さと現代に至る苦悩を、緊張感あるパフォーマンスによって表現しているように私は感じました。

クロアチアに来た初日に、こんなにも素晴らしいアート・パフォーマンスに立ち合えるなんて! なんという幸運。本当に、心がふるえるほどの感動だった。

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感動の余韻に浸りながらも、お腹が空いてきたので晩ご飯のお店を探して路地を徘徊。

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迫力満点のアイスクリーム。私は食べ損ねたけど、相方の話ではすごく濃厚で美味しかったらしい。

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飲食店が多く建ち並ぶ路地では、至る所で陽気な音楽が響き渡る。夜が深まるにつれ、クロアチアの街はますますラテンの血が濃くなっていくようだった。

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さんざん迷った末に辿り着いたお店で食べたのがこれ。左はクロアチア名物の蛸サラダ。それとエビを絡めたパスタ。どちらもシンプルな料理ではあるけれど、食材が新鮮で本当に美味しい! すでにかなり遅い時間になっていたので、この日は控えめにこの2品だけ。そしてもちろん、地元クロアチアのワインで乾杯♪

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かわいい猫が「クロアチアへようこそ♪」って、あいさつしてくれた。