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新宿駅のホームで見かけたダメダメな美術展ポスター。この国の不明瞭な思惑が反映(「国立」の表記なし)されてしまったものと、広告代理店がやりたい放題の下品な代物(タイトルもひどい)。この2枚を見ていると、現在の日本での芸術の立ち位置が見えてくるようで、憂鬱な気分になりました・・・。

近年の日本の広告代理店主導による美術展覧会のポスターはこんなのばっかり。広告アプローチとしての、この目線の下げ方がすごく嫌な感じ。作品に対する理解が軽薄で、単なる「客寄せパンダ」としか考えていないのでしょう。こういうのを許す美術館側の責任も大きいと思う。展覧会をやる側も観に行く側も、何かが壊れてしまっているのではないでしょうか...。

ちなみに台湾の国立故宮博物院には、有名な「白菜」以上に素晴しい美術品がたくさんありますよ。台湾に行ったら必ず訪れるべき、素晴しい博物館です。