2014年12月のエントリー 一覧

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トロリーバスに乗って10〜15分ほどで、旧市街の外れにあるバスターミナルに到着。ここで中・長距離用バスに乗り継ぐ人が多いようで、大勢の観光客で賑わっていました。周辺には軽食のお店や、衣料品や土産物など売る露店が並んでましたが、あまりめぼしいものはなし。すぐ横には有名なルブリン城がそびえています。

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ここで昼食を取りつつ少しだけ観光して、すぐ次の目的地へ向かう計画。とりあえず重いスーツケースが邪魔なので、ターミナルの建物に預けようと思ったのですが・・・なんと荷物預かりはコインロッカーのみ。しかも個数が少ないのですべて埋まっている...。仕方ないので、スーツケースをゴロゴロ引きずりながら歩き回ることに。。

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「ギャートルズの肉」のような看板が面白い。ルブリンの情報を持ち合わせておらず、街の中心部から外れた静かな街並みをしばらくさ迷いました。

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結局、元来た道を戻って、ルブリン城がある北東側の門から旧市街へ。しっかし、真夏のような暑さの中、重い荷物を抱えて急勾配の坂道を上っていくのは大変でした...。ルブリンの旧市街は中心部からルブリン城側へ向かって、下りの傾斜になっているのです。

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もうどこでもいいから座りたい・・・と思って飛び込んだパブ&カフェで、まずは給水。。ポーランドのビールは、基本的にクセがなくスッキリとした味わい。滞在中に何種類か飲みましたが、私が回った街ではジヴィエッツが多かった印象です。

行き当たりばったりで入った店だったけど、このホームメイド・チキンバーガーがむちゃくちゃ美味しかった。そして店員のおねえさんが「Super delicious!」と勧めてくれたピザも。ヨーロッパ全域がそうなのかもしれないのだけど、ポーランドでもピザが大人気のようでした。

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ひと休みできたので、旧市街をぐるりと歩いてみました。

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有名なクラクフ門。完成までに数世紀を経たために様々な様式が混ざっています。

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ルブリン旧市街地のRynek(中央広場)と旧市庁舎。ルブリンは1569年に成立した「ルブリン合同」が交わされた地として有名。この条約によって、ポーランド王国とリトアニア大公国はポーランド・リトアニア共和国として統合。ルブリンが両国の地理的な中央に位置したことから、通商の重要な拠点として街は大きく発展したのです。

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建物外壁の色合いのバランスや、優美な装飾が素晴らしい。経年で痛んでる部分も多かったけど、その廃れ具合が余計に歴史の深さを感じさせてくれます。ルブリンは、ザモシチへの中継地として立ち寄っただけだったのですが、このかわいらしい街並みが私はすっかり気に入ってしまいました。ここで一泊すれば良かったと思ったほど。

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ガイドブックでは、ルブリンの街の紹介は非常に淡白で、ルブリン城とクラクフ門くらいしか見所がないような扱いだけど、実際はとても魅力にあふれた素敵な街でした。少しの時間だったけど、この街を歩くことができて本当に良かった。

旅の3日目。この日はワルシャワからポーランド南東部の街ザモシチ(Zamość)へと向かいます。ホテルをチェックアウトして、まずはワルシャワ中央駅へ。

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ワルシャワ空港のサインデザインはオレンジで統一されてましたが、セントラル駅はブルーでまとめられてます。駅の設備は新しく、長距離切符の販売機なども新しいシステムが使われていて、とてもわかりやすかった。

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ワルシャワからルブリン(Lublin)という駅まで移動します。無事に切符も買えて、プラットフォームへ降りて行ったのだけど、なぜかまったく電車が動いている気配がない。ヨーロッパの鉄道事情はこんなものだろうと気長に構えていたのだけど、どうも様子が変・・・。実はこの日、どこかで大きな事故があったらしく、すべてのダイヤが大混乱していたのです。結局40分以上遅れてようやく列車が到着。直前に予定とは違うプラットフォームに電車が来るとアナウンスが入って、大勢の人たちと一緒に階段を走って移動。どうにか駆け込みで間に合いました。。。

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私が乗った列車は、古びたコンパートメントの車両でした。そういえば、ヨーロッパの鉄道に乗るのは、私にとってこれがはじめての体験。「世界の車窓から」とか見ながら、自分もいつかローカルな列車に乗って旅をしてみたい・・・とずっと憧れていました。やっと夢がひとつ叶ったようで、列車に揺られながらじわじわと感動がこみあげてきました。

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ルブリンまでは2時間半くらいの道程。車窓には長閑な田園風景が延々と続きます。ワルシャワは都会でしたが、そこから一歩外に出ると、悠久な大地が広がっていました。

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眠くなるほどに変化のない田園風景が続くのですが、私は鉄道の旅にすっかり興奮してしまって、じっとしていられません。駅に停車する度に窓から体を乗り出して周りを見渡してみたり、意味もなく列車内を歩いてみたり。

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古い車両でしたが車内は改修してあって、想像してたより快適な乗り心地でした。ただ、列車内のほとんどのトイレは何かしらの不具合がありました。水が流れなかったり、ドアが閉まらなかったり、手が洗えなかったり。ま、何件かハシゴすれば用は足せます。

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ホームのまん中に、ウサギがいるのわかりますか?

通路側の窓でずっと外の景色をみていたら、隣りの窓で同じようにずっと景色を見てた男の子がいました。ふと横を向いたタイミングで目があって、お互いににっこり。その一瞬だけ、少年の心で通じ合えた気がしました。。

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ダイヤの乱れの影響もあって予定より時間かかりましたが、ようやくルブリン駅へ到着。ルブリン駅から市街地までは3kmくらい離れてるので、ここから市街地行きのバスへ乗り換えます。

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優美な外観のルブリン駅。バス乗り場は駅前の広場から歩いてすぐのところにありました。

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ワルシャワ歴史地区・新市街の外れまで来たところで折り返し、もと来た道を戻って再びクラクフ郊外通り〜新世界通りを歩きました。

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ライオン像の向こうに見えるのが大統領官邸。かつては貴族ラジヴィウ家の館だったそうです。

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通りがかりで入ってみた教会。あとで調べてみたら、ここは神学校の教会でした。建物自体は再建されたものだと思いますが、学校の歴史は16世紀にさかのぼるようです。

Wyższe Metropolitalne Seminarium Duchowne św. Jana Chrzciciela

やはりワルシャワへ来たら外すことのできないのが「ショパン博物館」。メインストリートから路地を曲がるポイントに失敗して、迷いまくった末にようやくたどり着きました。街の中心部からちょっと外れた静かな場所。ガイドブックには「入場には事前の時間指定が必要」と書いてありましたが(あとで知った)、私が行ったときは予約なしで普通に入場できました。

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展示内容は、ショパンに思い入れが深い人にとっては素晴らしく充実した内容だったと思います。何かに取り憑かれたかのように、凄まじいエネルギーと集中力で書かれたショパンの楽譜に圧倒されました。ただ・・・展示の仕方が凝り過ぎてるというか、余計な仕掛けが多すぎて、かえって展示を楽しめなかったようにも感じたり...。

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そしてもうひとつ、必ず行こうと思っていた場所がありました。それは、この記事→《「ワルシャワで、「家みたいな書店」と出会う》を読んで知った「Tarabuk」という本屋さん。

場所は、ワルシャワ大学の近く。といっても、ワルシャワ大学キャンパスは広大な敷地で、新世界通りからそのお店があるキャンパスの反対側まで回ると結構な距離。でもここに行くのはずっと楽しみにしていたので、歩きながら期待に胸が高まりました。

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ようやく見つけた「Tarabuk」。閑静な住宅地の思われる街並みに、ひっそりと佇んでいました。

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書棚には文芸書から実用書、思想書、写真集までいろいろ。単純にジャンルによる分け方ではなく、何かしらのテーマで並べられているようでした。京都の恵文社とイメージが近い感じでしょうか。本を開いても私には中身を理解できないので、想像するしかないのですが。

私が楽しめたのは子供用の絵本がある部屋と、ビジュアルな本が並ぶ書棚。

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子供用の本は独立した部屋になっています。子供用の低い椅子とテーブル、クッションが積んであるソファもあって、とてもくつろげるスペースになっていました。

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小さなフロアですし、大型書店の品揃えとは比較にならないのだろうけど、ここに置かれた本はこの店の店主とスタッフが自信を持ってセレクションしたものなのでしょう。そしてそれらの本を介して、ここに集う人達とお店のスタッフとが、ゆるやかな信頼関係が結ばれているように感じました。

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そんな空気感が心地よくて、私もその中から絵本を数冊選んで、自分へのお土産に。店主さんは物静かな方でしたが、日本から来たと話したらとても喜んでくれて紅茶をご馳走していただきました。後日、とてもうれしいメッセージを送っていただいたりも。

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本当に、家みたいな書店だった「Tarabuk」。素晴らしい本屋さん。ずっとそこにいたくなる空間でした。

あちこち歩いてるうちに、いつの間にか夜の8時半を回っていました。すでにかなりの距離を歩いていたので、もうこの頃はクタクタ...。お店を選んでる余力も無かったので、新世界通り沿いにあった小さなレストランに入ってみることに。「Specjały Regionalne」というポーランド料理のレストラン。

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ちいさな店舗でしたが、とても可愛らしい素敵なお店。オープンキッチンになっていて、私たちのテーブルからすぐ近い場所で、陽気そうなシェフたちが腕をふるっていました。そして出てきた料理がどれも素晴らしく美味しくてびっくり!

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適当に入ったお店でしたが、さっきお店の情報調べたら「トリップアドバイザー」で高評価のお店でした。「ワルシャワのレストラン 1,220件中10位」。なっとくの評価。

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途中、両替所を探して街中を彷徨ったり・・・大変な一幕もありましたが、目指していた場所をある程度回れたからよかった。ワルシャワを楽しむには、一日じゃまったく足りなかったことが心残りだけれど。

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日々のたわいもない出来事や旅の思い出を、気ままにつづっています。

【横山ひろあき】Hiroaki Yokoyama
グラフィックデザイナー&イラストレーター。1967年生まれ、鳥取県米子市出身。現在は東京都中野区に在住。

好きなもの:映画「ミツバチのささやき」、シュペルヴィエルの短篇、チェルリョーニスの絵画、ヴァージニア・アストレイの声、ラファエル前派、竹久夢二、坂口尚、猫、旅、酒。

http://www.jamsand.com

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