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十字架の丘を見学したあと、再びシャウレイへ戻りました。

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シャウレイも歴史の深い町なのですが、二度の大戦で大きな被害を被ったため歴史的な建物はほとんど残っていません。きれいに整備された現代的な街という印象で、バスターミナル周辺をちょっと歩いただけでは、興味ひかれるものを見いだせなかったです。

ちなみに、十字架の丘までタクシーを利用する場合は、ツーリスト・インフォメーションまで行って(10分くらい歩きます)、そこで呼んでもらう方が無難です。バスターミナル周辺のタクシーはぼられることが多いらしいので。私たちは往復で50Lt(=約2000円)くらいでした。

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この日は、移動の多い一日。またここからバスに乗ってカウナスへ向かいます。リトアニア中部の都市・カウナスまでは、2時間半〜3時間くらいの距離。

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中部の地方へと向かうにつれて、急に田舎の度合いが深まります。「田舎」というよりは、「異世界」の度合いとでも云うべきでしょうか。なんでもない平野の風景にも、未知なるものへのときめきを感じました。

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やっとカウナスに到着したのは夜の8時くらい。バスターミナルは町の中心地から離れた場所にあったので、この日の宿をバスターミナルのすぐ近くに取っておいて正解でした。

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バスターミナルのすぐ近くにカウナス駅もあるのですが、周辺は人通りも少なくてかなり寂しい感じ...。この怪しげな雰囲気も、それはそれで情緒があるのですが。

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この日は長時間のバス移動でくたくた・・・。なので、ホテルの部屋で買い出ししてきた食べ物を広げての晩餐。シャウレイのバスターミナルがショッピングセンターに隣接していたので、そこで夕飯の買い出しをしておいたのです。

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滞在先の地元のスーパーとかで買物するのは、旅の醍醐味のひとつ。観光客を目当てにした市場よりも、その土地の人々の本来の暮らしぶりを垣間見ることができます。

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種類豊富な乳製品。色とりどりのパッケージ。ヨーグルトはプレーンなものより、フルーツを混ぜた少し甘めなものが人気のようでした。豚肉、ジャガイモ、乳製品が、リトアニア料理の基本的な食材。

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惣菜のコーナーには、今まで見たこともない魅力的な料理がいっぱい。。。

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一番気になったのがこの渦巻き状のやつ。「これはいったい何?」と、売り場の美人の店員さんに聞いたら「じゃがいもの腸詰め」と教えてくれました。「ヴェダレイ」というリトアニアの郷土料理。とても気になったので買ってみましたが、意外にもあっさりした味でとても美味しかったです。醤油をちょこっとつけて食べたら、餃子のような味になったから不思議。。(笑)

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さっそく、リトアニアのビールも味見。リトアニアのビールも実にうまい。。。エストニアのビールとも、ラトビアのビールとも違っていて、ちょっとだけフルーティーな風味があって個性的。でもベルギービールほど香りが強い感じではなくて、ビール本来の旨味をしっかり感じることができる美味しいビールでした。

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翌朝、部屋の窓から見た景色。ネムナス川を挟んだ向こう岸は小高い丘稜地になっていて、大小の住宅や古びた工場が連なっていました。〈続〉

旅の6日目。いよいよリトアニアへ向けて出発。ラトビアにいる間はずっと晴天が続いていたのですが、この日は朝から雨模様。空を厚い雲が覆っていました。

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リガの中央バスターミナルの切符売り場。この日の最初の目的地は、リトアニアの「十字架の丘」。リガからカリーニングラード(飛び地になっているロシア領)行きのバスに乗り、シャウレイという町まで行って、そこからバスかタクシーに乗り換えます。

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リガを離れてしばらく走ると、荒涼とした風景が広がっていました。ラトビア郊外の長閑な田園風景とはかなり印象が違って見える。

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シャウレイまでは約3時間の道程。この時に乗ったバスは古びた車両で、ガタゴトとよく揺れました。椅子のクッションは固いし、変な匂いがこもっているし、ゆっくり寝ることもできません。タリン〜リガ間で乗った快適なバスとは雲泥の差...。

途中の休憩所に飾ってあったレリーフ作品が、リトアニアらしくってとても素敵でした。装飾部分に見られる美意識が、西欧圏のものとは明らかに違っていて面白い。

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そういえば、このバスの車中で面白い出来事がありました。車窓から写真を撮っていたら、斜め後ろの席にいたガタイのいいおじさんが突然立ち上がって、「こっちに来い」と手招きするのです。「何???」と思いながらも言われるがまま隣りへ行くと、私の腕をがっちりと抱え込んで逃げられない状況に......。そして私のカメラを指差しながら、熱のこもった声で何かを話し始めました。リトアニア語なのかロシア語なのか、言ってることはまったく理解できません。

何か気に障ることことをしてしまったんだろうか??・・・不安になって周りを見回すと、乗客たちはこちらの様子を見て微笑んでいる...(^^;)。とりあえず、やばい状況ではないらしい。あらためて彼の言葉に耳を傾けていたら、なんとなく言いたいことがわかってきたから不思議。。。どうやら「こっち側の窓から写真を撮れ」ということらしい。「わかった」と私も日本語で応じました。「ここから撮ればいいの?」「違う!もうちょっと行った所」「この辺?」「よし、ここだ!」と彼が叫んだタイミングでシャッターを押したのがこの写真。。

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う〜む・・・さっぱり意味が分かりませんね・・・(^^;)。

でもこの写真をカメラのプレビュー画面で確認したら、彼は満足げな笑顔で握手してくれて、ようやく私のことを解放してくれました。周りの乗客たちも、みな笑顔でした。

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そんなことがありつつも、無事にシャウレイのバスターミナルに到着。そこからタクシーに乗って15分ほどで「十字架の丘」の入口に着きました。何もない広大な平原の中に、一本道が伸びています。そして、遠くに十字架のシルエットが。。

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どんよりとした空の下、緑の平地の真ん中に、こんもりと浮き上がってくる十字架の丘。近づくにつれ、丘に突き刺さる無数の十字架の姿が見えてきました。写真では何度も見ていても実際に目の当たりにすると、その異様な光景に言葉を失います...。

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「十字架の丘」は、リトアニアの聖地。なぜここに十字架が立てられるようになったかは定かでないのですが、1831年のロシアに対する11月蜂起の後、その時処刑や流刑された人々のために立てられたのが始まりと言われています。以後は、抑圧者に対する抵抗の証しとして、そして、リトアニア人として民族アイデンティティーの象徴として、「十字架の丘」は特別な意味を持つようになったのです。ソ連に支配された時代には、当局はここをどうにかして排除しようとして、ブルドーザーで撤去しようしたり焼き払ったりしたのだけど、夜のうちにまた誰かがここに十字架を立てて行ったのだそうです。

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それにしても、なんと凄まじい数の十字架・・・。小高い丘の向こう側にもびっしりと、大小さまざまな十字架やロザリオが埋め尽くしていました。信仰心というよりも、心の「叫び」のようなものを感じます。

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十字架の造形に様々なスタイルのものがあって興味深い。リトアニアは国民の8割がカトリックの国。でもカトリックを受け入れたのは、14世紀末、悪名高いドイツ騎士団の侵攻に対向するためポーランド=リトアニアの連合国を締結したのが契機でした。それ以前は自然崇拝・多神教の信仰を持つ部族が主流で、異なる宗教が共存していたのです。キリスト教国になった後も、民衆の間ではアニミズムの世界観が根強く残ったのではないかと想像します。

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世界中から多くの人がここへ巡礼に訪れています。そして十字架の数は今も増え続けています。このバリエーション豊かな十字架には、多様な価値観を希求する意志と、少数者が抑圧されることのない平和な世界への願いが込められているように、私は感じました。

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さて、バスの車中での出来事ですが、十字架の丘に行ったあとで、ようやく彼が何をしたかったのかが理解できました。先程の写真を拡大してみたら、そこに写っていたのはなんと「十字架の丘」だったのです。彼は「十字架の丘がこの先に見えるんだよ、写真を撮るならこっちから撮っておきなさい」と親切に教えてくれていたのでした。遠い国から「十字架の丘」を見に来てくれた客人に、無骨な形で歓迎の意を示してくれたのだと思います。そんな出来事にも、「十字架の丘」が彼らにとってどれだけ大事なものかが伝わってきました。

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丘の入口にある土産売り場で出会ったかわいい猫。またおいでよ、と見送ってくれました。。〈続〉

ラトビアへ行ったら、外せない見所のひとつが「ユーゲントシュティール建築群」。バウスカからリガ市内に戻って、一息ついた頃はもう夕刻。新市街へと急ぎました。

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ユーゲントシュティール建築群がある場所は、新市街の北東側のエリア。アルベルタ通りとエリザベス通に集中しています。中央バスターミナルから旧市街を抜けてここまで歩くと、結構大変。地図で見るより実際は遠いので、最初からトラムを使う方が無難だと思います。

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リガは、ユーゲントシュティール建築の宝庫。「ユーゲントシュティール」とは、仏語の「アール・ヌーヴォー」に対応するドイツ語で、世紀末に展開された美術運動の総称です。動植物や女性のシルエットなどをモチーフとし、優美で複雑な曲線の装飾が特徴的。19世紀末から20世紀初頭、ロシア統治下に置かれたリガは、モスクワ、サンクトペテルブルクに続く大都市へと成長していました。リガ市内では建築ラッシュとなり、当時の最先端の建築スタイルとしてユーゲントシュティールの建築が数多く生み出されたのです。

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街を歩いていると、あちこちにユーゲントシュティールの装飾を見つけることができるのですが、その中でも傑出してるのがミハイル・エイゼンシュテインが手掛けた建物。ミハイル・エイゼンシュテインは、映画監督の巨匠セルゲイ・エイゼンシュタインのお父さん。周りの建物の中で、彼が手掛けたものは抜きん出た存在感を放っています。

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複雑な曲線で構成された装飾と、大胆に配置された直線とのコントラストが素晴しい。赤や青の色面も効果的に配置されていて、見る人に強い印象を与えます。この重厚な美しさに、ただただ感嘆してしまいます。。

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これはエイゼンシュタインの作品ではないのですが、外観がとてもユニーク。ラトビア人建築家が建てたもので、現在は「アール・ヌーヴォー博物館」となっています。遅い時間になってしまったので中に入れなかったのですが、この建物内の螺旋階段が非常に美しくて有名。

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柱の部分に大きく配置された顔や、女性をモチーフにした飾りがとてもユニーク。

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夢中になって写真を撮っていたら、いつの間にか周りは真っ暗。もっと早い時間に見に来れば良かったと激しく後悔・・・。でもこの素晴しい建築群を見ることができて、本当に良かった。この素晴しい建築群が戦争で破壊されずに、良い状態で今日まで残っていることは奇跡でしょう。リガに行かれた方は必ず見に行った方がいいと思います。

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そうそう、ラトビアではふたつのとても素敵な出会いがありました。
ユーゲントシュティール建築群を見た帰り、旧市街に戻る途中で「あの、もしかして日本人ですか?」と話しかけてくれた青年がいました。とても流暢な日本語でびっくりしたのですが、彼はラトビア大学に留学中のウズベキスタン人。ウズベキスタンでも日本語をずっと勉強していたそうで、トラムの中で私たちが話している日本語を聞いて、思いきって声をかけてくれたのでした。とても目のきれいな、ハンサムな青年。誠実で優しい性格がひと目で伝わってきました。

彼は日本語で会話できることをとても喜んでくれて、せっかくの機会だからと夕飯をご一緒することに。食事しながら、日本の文化を好きになったきっかけや、故国ウズベキスタンのことなどを、いろいろ聞かせていただいたり。彼のおかげでウズベキスタンという国のことが身近に感じられるようになりました。近い将来、必ずウズベキスタンへ行ってみたい。

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そしてもうひとつの出会いは、リガ在住の日本人の素敵なご夫婦。その方とは、たまたまTwitterで知り合っただけだったのですが、私がリガに到着したことをつぶやいたら、「良かったら食事ご一緒しませんか?」と声をかけてくださったのです!まったく面識がなかったにもかかわらず、そんな風にあたたかく接してくださって、いたく感動したのでした。

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そして、お二人が案内してくださったのがこの「RozenGrāls」という店。ヨーロッパ中世風料理や、ラトビアの郷土料理を楽しむことができる人気のレストラン。この建物は13世紀に建てられたものなのだそうです。お店の外観も店内も、隅々まで中世風な演出が施されています。薄暗い空間にロウソクが灯してあって、とてもロマンチックな雰囲気。

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お二人にセレクトしていただいたのが、この兎の料理。兎を食べるのははじめてでしたが、旨味がしっかりある鶏肉のような感じ。濃厚なソースとの相性抜群で、すごく美味しい♪ 雰囲気だけではなく、どの料理もレベルが高かったです。そして、ラトビアの地ビールが豊富に揃っていて素晴しかった。

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忘れられないのが、麻布に包まれて出てきた素朴な造りのパン。見た目は無骨だけど、パン生地の風味が香ばしく、味わい深いパンでした。

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ラトビアでの暮らしぶりや日本との違いのことなど、楽しい話題に盛り上がっていたら、突然、古楽器を使ったライブ演奏が始まってびっくり。古楽の美しい音色にうっとりしながら聞いていると、ますますビールの杯が進むのでした。。〈続〉

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夜のリガ旧市街の街並は、いっそうロマンティックな雰囲気に包まれます。ラトビアではそんな素敵な出会いがあったおかげで、特別に楽しいひとときを過ごすことができました。今も忘れられない思い出。いつかまた彼らと再会してみたいな。〈続〉

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バスターミナルのすぐ隣りには、リガの活気ある中央市場があります。この古い駅舎のような大きな建物が中央市場。写真に写ってる3棟と、向こう側にもう1棟あって、その全部が市場になっているのです。なんと巨大な市場なんでしょう。

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市場には様々な商品が溢れ、大勢の買い物客で賑わっていました。バルト三国へ行く前に漠然と抱いていたイメージとはまったく違って、どの国も物資は非常に豊か。街には活気があります。かつて旧ソ連に支配された過酷な時代から見事に脱却し、近年は国の経済が急成長しているのでしょう。市場の賑わいと人々の快活な表情を見ていると、バルトの国々の明るい未来を感じます。

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商品の品目によって、建物とエリアが分かれています。屋外エリアにもたくさんのお店が出ていますが、建物の屋内にも無数の店舗がひしめき合っていました。すべての売り場をひとつひとつ足を止めて見ていたらキリがありません。。。

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そしてとても印象に残ったのが、鮮魚のエリアがとても充実していたこと。海に面した国々なので魚介類が豊富なのは当然だと思うですが、日本の市場のように生魚がたくさん並んでいる光景は、ちょっと不思議な感じがしました。

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とはいえ、やはり魚はあらかじめ加工された状態で売買されることが多いようです。たくさんの種類の薫製があって、元の魚の種類が想像できないものもありました。長細い形の魚の薫製が、まるでフランスパンのように立てて並べてある光景が面白かった。

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途中で見かけた惣菜類。なんだかよくわからないけど、みんな美味しそう。

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色鮮やかすぎる野菜たち。はじめて見るものもいろいろ。

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市場には食べ物だけでなく、日用品も扱っています。こんな面白いディスプレイ(?)も見かけました。ストッキングをこうして見せれば、確かにわかりやすいですよね。。 あと、女性ものの巨大なパンツとかも見かけました。ロシアンサイズかな??

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私にとっては、はじめて見る海外の市場の風景に、興奮せずにはいられません。。。あっちへこっちへと、カメラを持って一人で走り回ってしまいました。市場は、その国の台所を映す鏡。そして、その土地の人たちの暮しぶりを肌で感じることができる場でもあります。そういう場所を見て回るのはたまらなく楽しい体験。

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ちなみに、リガでの私たちの宿は「Central Hostel(http://www.centralhostel.lv/)」。 3人部屋で、1人1泊=約1000円という安さ。エレベーターはなく、私たちの部屋はかなり急な階段を上がった4階。重たい荷物を引きずっていくのは大変でしたが、安さで選んだ宿なので贅沢なことは言えません。。部屋も館内もきれいでしたし、フロントの方の対応もフレンドリーで、素泊まりの宿としては不自由に感じることはなかったです。「とにかく安いことが第1条件!」という方にはおすすめしたい宿でしたよ。

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宿のあった場所は、中央バスターミナルから東側に15分くらい歩いたところ。街の中心街とは違って、宿の周りは古びた感じの建物が多く、ちょっとくたびれた雰囲気。夜になると街灯が少なくて、ますます怪しい感じ・・・。でも危ない感じはまったくなくて、ローカルな空気感がとても心地よかったです。

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宿の近くにあった場末な雰囲気の飲み屋に立ち寄ってみました。ラトビアでもサッカーが大人気。テレビの中継に夢中になってる若い人たちが、大きな歓声を上げていました。〈続〉

洗練された都会という印象のリガですが、街を離れて郊外へ出ると、こんな感じの長閑な田園風景が広がっています。

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この日の目的地は、"バルトのヴェルサイユ"と称せられる「ルンダーレ宮殿」。リガからラトビア南部のバウスカという町まで、バスで約1時間半。バウスカのバスターミナルから、バスかタクシーを使って15〜20分くらいの距離です。私たちは次のバスを待つと時間のロスが大きかったのでタクシーを使いました。

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土煙の立つ荒い舗装の道をタクシーはすごいスピードで走り、運転手が「ここだ」と言って私たちを降ろしてくれた場所は、周りをぐるりと見回しても何もない田舎。。。「ここが??」と疑ってしまうような場所なのですが、確かにそこが宮殿への入り口でした。低い緑の塀の向こう側には、まったく違う世界が広がっていたのです。

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手入れの行き届いた美しい庭園をしばらく歩いた先に、壮観たる「ルンダーレ宮殿」がその姿を現しました。

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ルンダーレ宮殿は、ロシアの女帝アンナに愛されたビロン公のために夏の宮殿として建てられたもの。建設中にビロン公がシベリアに流刑になってしまうなどの紆余曲折がありつつも、およそ30年もの歳月をかけて、1768年に宮殿が完成しました。

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宮殿内部は、贅を尽くした豪華絢爛な世界!上の写真は貴族の式典などが執り行われた「黄金の間」。なんとまぁ、きらびやかな世界なんでしょう。。

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こちらは舞踏会などに使われた「白の広間」。ロココ様式の漆喰彫刻が美しい。部屋全体は優美で落ち着いた雰囲気です。

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左が「薔薇の間」で、右は「公の寝室」。ひとつひとつの部屋はそれほど大きくないのですが、2階建ての宮殿には全部で138の部屋があるそうです。趣向の違うそれぞれの部屋に入る度に、その豪華絢爛さに目眩がしそうになります。。

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左の写真は「公婦人のトイレ」なのだそうです。便所でさえこの豪華さ!

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宮殿の地下にも展示室があります。詳しい内容はよくわからなかったのですが、地下室から発見された石碑や石棺の一部などが展示されていたようです。

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この宮殿は後年の戦争等で破壊されてしまったため、すべて近年になって再建されたものです。この地下室の展示品はおそらく、破壊を逃れた往時の宮殿の遺跡なのだと思います。私にとっては豪華絢爛な装飾より、素朴な魅力を宿したこれらの地下の展示品の方が興味深かったな。

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地下の売店で売っていた、かわいい動物たちのろうそく。買っておけば良かった。。

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ちなみに、宮殿内には超高級そうなレストランがありましたが、予約をしてないとダメらしくて門前払いでした...(涙)。もしかしたらドレスコードがあったのかもしれません。宮殿内レストランとは別に、食事&休憩ができるお店の建物が敷地内にあります。

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というわけで、まったく期待せずに中に入ってみたら、店内は思いがけず素敵な雰囲気。そして、ここの料理がとっても美味しかった。うれしい誤算。。

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この「BAUSKAS ALUS」というビールがとても美味しかった! バウスカに鋳造所があるビールで、1981年の創業時はコルホーズの一環だったらしいです。

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リガへのバスでの帰り道、窓から遠くにバウスカ城が見えました。

ルンダーレ宮殿へは、リガから日帰りで行くことができます。リガ〜バウスカ間のバスは頻繁に出ているのですが、バウスカ〜ルンダーレ宮殿のバスは本数がかなり少ないので、事前に調べておいた方がいいと思います。〈続〉

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日々のたわいもない出来事や旅の思い出を、気ままにつづっています。

【横山ひろあき】Hiroaki Yokoyama
グラフィックデザイナー&イラストレーター。1967年生まれ、鳥取県米子市出身。現在は東京都中野区に在住。

好きなもの:映画「ミツバチのささやき」、シュペルヴィエルの短篇、チェルリョーニスの絵画、ヴァージニア・アストレイの声、ラファエル前派、竹久夢二、坂口尚、猫、旅、酒。

http://www.jamsand.com

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